カタールにおけるフットボールの祭典とほぼ時を同じくして、2022年11月19日から12月18日にかけてSOPH.宮下パーク店にて開催した
SOPH.とNIKEによるポップアップ『NIKE FC Presented By SOPH.』。
F.C.Real BristolとNIKE FOOTBALLをミックスした商品構成と特別仕様の内装、
さらにNIKEのスウェットをF.C.Real Bristolのアートワークでカスタマイズできるワークショップなど、フットボールをより身近に感じ、より気軽に楽しめるコミュニティスペースのためのさまざまな企画を実施。
最終日には関係者や抽選に当選された顧客の方々をお招きしたクロージングイベントを行い、1カ月にわたるポップアップを締めくくりました。
会期中にご来場いただいた皆様には改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
クロージングイベントでは、カタールから帰国したばかりのサッカー日本代表/ボルシアMGの板倉滉選手をゲストにお迎えし、ともにWINNER’Sとしても
活動する元プロサッカー選手にしてYouTuberの那須大亮さんとTikToker/YouTuberのウンパルンパさん、スポーツジャーナリスト/パーソナルコーチの中西哲生さんを交え、KONAMIのサッカーゲーム最新作『eFootball™ 2023』によるエキシビションマッチや、スペシャルなトークセッションが実現。会場はスタジアムさながらの盛り上がりとなりました。
SOPH.はここ日本でもフットボールが生活の一部となり、少しでもライフスタイルを豊かにできるようなプロジェクトを今後も継続してまいります。ぜひご期待ください。
板倉選手によるカタールでの裏話満載のトークセッション、その一部を特別に公開。
あの感動がよみがえる熱い言葉たちを胸に、ともに歩みを止めず、進み続けていきましょう。
中西哲生:帰国して日本の盛り上がりはどのように感じていますか?
板倉滉:すごいですよね。盛り上がっているというのは聞いていましたし、試合が終わったあと渋谷の交差点の映像を見たりもしていたんですけど(笑)、
カタールだとなかなかわからないので。だから空港に帰ってきたときの人の多さに初めて実感が湧きました。
中西:さっそくですが、初戦の相手はドイツでした。正直なところ勝つのは難しいかなと思っていたんですけど、選手としてはいかがでしたか?
板倉:もちろん厳しいだろうとは思っていました。でも、自分自身普段からドイツでプレーしていてやれる自信はありました。
難しいっていう声はこちらにも届いてましたけど、だからこそ燃えたし、逆にやれるんじゃないかと。
中西:それはやっぱり日本代表に海外でやっている選手が増えたっていうのもあるんでしょうか。
板倉:もちろんスピードだったりクオリティだったりに対する慣れはありますし、日本に対して相手はナメてくるだろうとも思っていました。
中西:ほかの選手からも海外のチームメイトがそういう感じだったという話がありました。大会前に「お前らは勝てない」みたいなことを言われて燃えたって。
ウンパルンパ:そんなふうに言われちゃうんですね。
板倉:結局は準備の差が出たんだと思います。僕らはどう戦うかを事前にかなり話し合っていましたから。
厳しいシチュエーションの中でボールを奪ったあと、どこがチャンスになるかとか。
那須大亮:前半の0-1は想定内?
板倉:いえ、想定外ですね。前半はどうにか0-0で行きたかった。
中西:点を取られたあと全員で集まって話したそうですが、そこでは何を確認し合ったんですか?
板倉:このスコアで推移しよう、そうしたら後半になんとかできるはずだってことですね。
相手も1点を取って少しペースダウンするし、そういうスキが出てくると思ってたんで。それで、後半からシステムを変更して。
中西:あれは狙い通りですか?
板倉:そうですね。前半は結構サンドバック状態でしたけど、そのままのフォーメーションで行けたのが大きかった。
もし前半の途中で変えていたら、ハーフタイムで相手も修正できますから。
ドイツは対応できていなくて、何か起きるぞっていうのは後半が始まってすぐに思いました。
中西:2点目のラストパスは板倉選手からでしたね。
板倉:ボールをセットしたとき浅野(拓磨)選手が動き出すのが見えたんで、それを逃がさないようにと思って蹴りました。
でも、まさかあそこから1人でゴールまで持っていくとは思わなかったです。おかげでアシストが付いたし、そこはちゃんとお礼をしましたよ(笑)。
那須:外から見ていて1対1や状況判断で対等に戦えていた印象なんですけど、実際の目線ではどうでした?
板倉:相手が自分より強かったり速かったりっていうのは理解しているので、なるべくすべてを先に先にという意識でやっていました。
中西:ドイツ戦のあとコスタリカに負けてしまいましたが、スペイン戦までにどうやって立て直したんですか。
日本国内はめちゃめちゃ落ち込んでたんですよ。
板倉:選手は落ち込んでませんでしたね。コスタリカに勝って上がるのがベストでしたけど、負けちゃったのはしょうがないと。コスタリカには負けたけど、
ドイツに勝ったから勝点3は残っている。その状況を作れたこと自体は悪くないじゃないですか。
最後のスペイン戦にまだ希望を持って臨めるっていう。
それに、コスタリカに負けてこの状況を作ったのは自分たちなんで、スペイン戦でやるしかないってすぐ切り替えられました。
中西:スペイン戦ではまたも先制されてしまいました。
板倉:自分の近くでやられてマジかと思いましたけど、時間もあったし、ドイツ戦のこともあったし。
中西:ドイツに逆転できたのがポジティブに働いていたと。
ウンパ:田中(碧)選手のゴールの前に三笘(薫)選手の折り返しがあったじゃないですか。ボールが出てるのか、出てないのか。あれは選手の中ではどういう感じだったんですか?
板倉:出てたと思ってました(笑)。VARのときは映像をチェックしてるベンチを見るんですけど、微妙な顔をしてたんで厳しいかと。だから、ゴールになったときはびっくりしました(笑)。
那須:会場ではヴィジョンにそのときどきの順位が出ていましたけど、あれって選手としてはどうでした?
板倉:わりと見ていましたね。特に逆転したあと何回か見たんですけど、毎回日本が1位でスタジアムが沸いていて。次に取られたら入れ替わるとか思いつつ。
中西:逆転してからの時間はどんな感じだったんですか。そこから40分くらいありましたよね。
板倉:しかも、今回の大会はロスタイムが長かったじゃないですか(笑)。そういうのも含めて逆転してからはどうにか守ろうっていう意識になったんですが、
死ぬ気で守るっていうにはちょっと長かったですね。
中西:守り切れた要因は何でしょう?
板倉:そこは気持ちじゃないですかね。うるさいくらい声を掛け合ってました。
那須:最後は気持ちだったって選手から聞けるのはうれしいですね。
中西:板倉さんから見て日本のサッカーは今後どう変わると思いますか?
板倉:4年後にはもっと強い日本代表が見られるんじゃないかなと。そのために自分たちが新しい日本代表を作っていかなきゃとも強く感じています。
中西:我々はそれぞれの立場で、サッカーのコミュニティをどうしていくかというのもポイントだと思うんですが、那須さんはYouTuberとしてこれからどういうふうにサッカーと関わっていきたいですか?
那須:このワールドカップで選手たちが頑張ってくれたおかげで、サッカーを知らなかった方がファンになったり、観たりするきっかけになったと思うので、
僕からもさらに魅力を伝えられるよう後押ししたいと思います。
あとはもう選手たちに世界で輝いてもらい、全体でワンチームとして一緒に盛り上げていければ。
中西:板倉選手も那須さんのYouTube観てるでしょ?
板倉:はい、もちろん。WINNER'Sも観てます。
ウンパ:WINNER'Sまで!
板倉:視聴回数もすごいですし、サッカーを盛り上げてくれてるとすごく感じています。
僕たちが結果を出せば相乗効果で盛り上がると思うんで、一緒にっていう気持ちは強いです。
中西:ウンパくんはどうですか? どうやって貢献していきたいですか?
ウンパ:前にヨーロッパへ行ったとき、サッカーが生活の一部になっていることを強く感じて、
日本も今回のワールドカップで一歩近づけた気がするので、4年後にはもっと近づけられるよう
自分の発信力を使ってバチバチに貢献していきたいと思います。
板倉:しゃべりがうまいですよね。ずっとYouTubeを観てきた側の人間ですけど、
実際に会ったらすごくいい子だし……
プレーではガッツリ行くのに(笑)。
那須:板倉選手、あんまり褒めると鼻が伸びるタイプなんで、そのくらいで……(笑)。
ウンパ:伸びないです!(笑)それと僕、日本代表の森保監督のモノマネもしているんですけど、
先日ご本人に公認をいただけまして、そういう方面でも魅力を伝えていければと。
板倉:なかなか監督のモノマネなんてできないですから。選手がやったら次の試合はメンバー外ですよ。
中西:間違いない(笑)。僕は板倉選手がフロンターレにいたときから関わっていたり、いろいろな選手のコーチをしていますけど、いまは中井卓大くんを4年後の日本代表に送り込めるよう一生懸命やっています。板倉選手と一緒にピッチに立っていたらいいなって。
板倉:レアル(・マドリード)ですもんね。
中西:最近はレアル・マドリードのトップチームにも呼ばれてトレーニングしてますから。それでは最後に、板倉選手からも今後について聞かせてもらえます?
板倉:ワールドカップを終えて日本に帰ってきて、盛り上がりを肌で感じていますが、やっぱり選手に求められるのは結果だと思うので、僕は常にそこを追求していきます。
そして、哲生さん、那須さん、ウンパくん、こうして違う形でサッカーを盛り上げている方がいることを改めて感じられたので、このサッカー熱を冷ますことなく、
一緒に4年後まで続けていけたらと思います。
中西:板倉選手、ドイツに戻っても怪我には気をつけて、またすばらしいプレーを見せてください。那須さん、ウンパくんも今日はありがとうございました。
板倉・那須・ウンパ:こちらこそありがとうございました。